2.目黒天空庭園 ―ジャンクション(JCT)に蓋を被せて作られた公園なのです―

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 42階・155mの再開発ビル「クロスエアータワー」の右側に、公園が広がる。高さは最高で35mを越える。それもそのはず、首都高の中央環状新宿線・品川線(2014年度末の品川線開通で中央環状線は全線が開通する予定)と東名高速に直結する3号渋谷線とを接続する、大橋ジャンクションの4層構造による楕円形のループ部(幅20m前後、1周約400m)の屋上に約5千m3の土を盛って作った空中に浮かぶ公園で、2013年3月に開園した。
 JCTは通常、広大な土地を使って大きなループを1周して方面別に車を振り分けるように作られる。しかしここでは、限られた狭い敷地ゆえに2回転させるようになっている(2方面別に2回転するので4層となる)。その上、JCTを壁と蓋がすっぽりと覆っていて、てっぺんには緑が広がっているため、JCTらしからぬ特異な外観となっている。
 都会では珍しい心地よい風を感じながら、天空庭園を散歩する人々の多くは、足下で無数の車が4つの層をなして高速で疾走する姿など、決して思いもよらないに違いない。
写真撮影者:日本大学4年 益田佑利絵
2013年9月27日(金)15時頃
目黒天空庭園(東京都目黒区大橋1丁目9-2)にて撮影

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