12.農産物の青空市場 ―2つの縮図―

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 京成線町屋駅前で野菜を売るのは、千葉県から来た行商人。青いバンダナの女性(83歳)のようにこの道50年以上の大ベテランばかりで、客の大半も常連だ。行商人の多くは、成田や佐倉などの印旛郡市から京成線の行商専用車(都内で唯一)でやって来る。
 有機、無農薬、無添加などを謳い文句として、若い男女が客に試食を勧めるのは、毎週末、青山の国連大学前に全国から約30店舗が集まって開催される「ファーマーズマーケット(FM)」である。9/5(日)に81人の客に行ったゼミ調査によれば、リピーターが30人、初めてが51人、その居住地は広域に及び、食に対する意識が高い人を呼び込んでいる。
 対照的に見える両者は、青空市場という点で共通している。また、行商は高齢者によって担われ、後継者がいない。FMは、農林水産省の経済危機対策事業として行われ、補助金が切れると存続が危うい。明るい展望が開けそうにない点も共通点と言えそうだ。大消費地「東京」の青空市場は、日本農業の縮図を図らずも私たちに示しているのである。
写真撮影者:(1)日本大学4年 池田遼太郎 (2)日本大学4年 小田桐晃子
(1)2010年7月23日(金)16時07分 (2)2010年7月31日(土)13時02分
(1)国連大学前(渋谷区神宮前5丁目)にて撮影
(2)京成線町屋駅前(荒川区荒川7丁目)にて撮影

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