13.人間整備工場 ―予防医学の最前線―

1994_14_人間整備工場.jpg
 人間ドッグの受診者数が、大都市のサラリーマンを中心に急増している。以前、人々が医療機関へ出向く最も一般的な形態は、自覚症状を感じた時に病気らしいと思って診療を受けるというあり方だった。ところが、今日にあっては、自覚症状があらわれてからでは既に手遅れとなる病気が増えている。また、悪いところがあっても、忙しくて病院に行くことすらできないという人も多い。それがために都会人の多くは、人間ドックで1年に1回の定期点検を受けて、結果に安堵したり落胆したりするのである。
 しかし、人間ドックとはよく言ったものだ。船舶の建造や修理を行う施設としてのドッグ本来の意味になぞらえれば、それは文字通り“人間整備工場”となるに違いない。
写真原作者:日本大学2年 波岡彩美

プロジェクト