27.イメージの中の日本 ―サムライ、ニンジャ、カラテ、キモノ―

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 先進国の仲間入りをして久しい日本に対して、外国人が抱いているイメージとはどんなものであろうか?
 外国人観光客がよく訪れる東京の観光スポットには、「外国人向けの日本」が用意されている。この写真を撮影した浅草仲見世通りでも、相撲取りの絵柄や浮世絵のTシャツ、のれん、せんす、そして写真にある着物や忍者など、今の日本とかけ離れた「イメージの中の日本」が多く並んでいる。売っている側は、今の日本人がこういうものを使うわけがないと知っていながら、彼らのイメージ通りの日本を演出している。
 いかにも安っぽい着物姿のマネキンを、じっと見つめているおじさん。あなたには、日本人はどのように映りましたか?
<写真原作者:日本大学4年 高橋知子>

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