6.新宿中央公園難民キャンプ ―ブルーハウスの住人たち―

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 ここは新宿中央公園。見上げれば青空に都庁がそびえ立ち、周囲を見渡せばブルーシー トの家から人々が這い出てくる。写真左のおじさんはここへ来て4ヶ月。週3回、朝6時に公園のいつもの場所に行くと「530」と書かれたキャップを被ったみんなが集合している。人もまばらな新宿の街で1時間半のゴミ拾い、そしてシゴトをすれば温かいすいとんが腹いっぱい食べられる。おじさんは言う。「ゴミを拾うと“人間”が良くなるよ」。
 この活動を進める中心人物は津田政明さん。世界放浪、ルワンダでのNGO活動を経、最も身近な問題に取り組むべく帰国。彼はここを「難民キャンプ」と呼び、食材や衣服などを提供しながら「ホームレス」と呼ばれる多くの人と関わってきた。ラジカセを直してBGMをかけている沖縄人、200円で散髪してくれる元社長、妻子の待つフィリピンに店を出す夢を抱く元板前…。決して一括りにできない様々な人生がここには、ある。
写真原作者:日本大学3年 上野昌吾
2001年7月3日(火)
新宿中央公園(新宿区西新宿)にて撮影

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