10.東京新聞 スタートライン

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 東京都統計年鑑を開くと都内のJR乗車人数は年間ざっと三十一億人。私鉄二十七億人を加えると世界の人口六十六億人に近い人が動いている。
 一九六四年十月に開業した東海道新幹線は人の流れを加速させた。この車両を点検するのが、品川区八潮にある東京第一・第二車両所。東京ドーム八個分の敷地に一晩、五十編成以上収容できる。
 車両の先端がそろうのは運転席に昇る台に合わせ停車してあるため。突き出た四本は入線方向が逆だからだ。約千三百人が二十四時間体制で電気・走行装置の検査などを行う。昨年度の平均遅延時間「一列車あたり〇・三分」(JR東海)という記録を支えている。
写真撮影者:笠原和則
掲載日:2007年10月3日

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