13.街を包む空気 ―古書店街・神田神保町―

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 ここは世界有数の古書店街・神田神保町。浮世絵や稀覯本、肉筆原稿、文学、社会科学から雑誌、地図、洋書などなど、専門分化された100を越える古書店が所狭しと建ち並ぶ街並みは、まさに古書店「街」。そして日々、読書家は勿論、多くの研究者や収集家達がここへと通う。写真もそんな古書店の1軒だ。彼らは何故、飽きもせずにこの街を訪れるのだろう。本が多いことは理由の1つに過ぎない。ここには何か違う魅力があるはずだ。・・・・私たちは神保町を歩き、探し、話し、やっと少し理解できた。
 この街の古本屋を巡ること、それは小旅行のような楽しさ。この街で本に出逢うこと、それは宝物を見つけたような嬉しさ。この街の店主と話すこと、それは深い知識に触れる喜び。彼らが求めるのはこの街の「空気」なのだ。実際にこの街に「触れた」者だけが感じることが出来る、至極の魅力。
 一度訪れてみて欲しい。きっとあなたも、その「空気」にとりつかれてしまう・・・・。
写真原作者:日本大学3年 青木暢正
2002年7月6日(土)
千代田区神田神保町にて撮影

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