12.Shibaura Island ―隠された真実―

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 多くの工場や倉庫がひしめく湾岸エリア。羽田空港へ向かうモノレールと首都高一号線に挟まれた芝浦が、楽園のごとき「島」に変わろうとしている。
 三井不動産が中心となって進めている「芝浦アイランド地区プロジェクト」。耐震護岸化される島に超高層マンションが全部で4棟、スーパーや病院、幼稚園・保育園、公園等々も完備され、島内で完結した生活が営めるようになるのだと言う。SMAPを起用して楽園イメージを強調したCMも話題となった。結果、Grove Towerの全833戸中、先行予約の350戸は最も高い2億3千万円の物件も含め早々に完売した。
 こうしたイメージを先行させる販売戦略の理由は、ここが「人の住まない/住めない土地」であったからに他ならない。レインボーブリッジや夜景から視線を外せば、古い工場群や運河の汚水が周りを囲み、昼夜を問わずトラックや飛行機の騒音が静寂を破る。
 写真の奥には、広告では意図的かつ巧みに隠された「真にリアルな現実」が存在する。

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<写真撮影者:社会学科2年 吉田貴明>
2005年6月25日(土)15時頃
港区芝浦4丁目にて撮影

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