3.ランキングマジック ―ランク情報が力を持つワケ―

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 新宿駅東口改札の目の前。「ranKing ranQueen(ランキンランキン)」は、売り上げ上位の商品や新商品を販売する店である。東急が「駅機能の見直し・拡充」を図る事業として、2001年7月に1号店を渋谷に、次いで2002年12月に新宿と自由が丘にと、都内の3駅に相次いでオープンさせた。ここ新宿店では、JR東日本の「ステーションルネッサンス(みんなのえき)プロジェクト」との連携も図られている。人の集まる駅だからこそ、情報発信機能が販売活動にも効果的に働くはずだと目論んでいる。2003年9月18日(木)の18:30-19:30に実施した直接観察による調査では、来客数283人(20・30歳代の女性が大半)、商品購入を確認できた23人のうち1位の商品を購入したのは15人と最も多かった。
 対面販売が減少する現代、ランク情報は人々の購買行動の指標となり、商品選択を容易にする。しかしこのことは、自分なりの考えや判断を棚上げして、世間の動向に身を委ねることを意味する。あなたが手にしたものは、商品に姿を変えた「同調」かも知れない。
写真原作者:日本大学1年 佐藤美菜子
2003年7月7日(月)18時頃
JR新宿駅東口改札前(新宿区新宿)にて撮影

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