3.今日もひとつ新しいこと ―女性専用車両導入の意図―

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 京王電鉄は今年3月から、痴漢防止対策として、新宿駅を平日の23時以降に発車する7本の急行・快速列車に限って、最後尾の1両を女性専用車両とした。上の写真は、新宿23時発の急行電車の女性専用車両で、女性だけで込み合っている。その隣の車両(下の写真)はほぼ男性で占められ、事実上、男性車両化していた。混み具合もほぼ同じだ。
 JR埼京線や中央線等の痴漢多発路線に比べると京王線はずっと少ないし、痴漢行為が多いのは朝のラッシュ時だ(警視庁によると、痴漢摘発件数の6割が午前7時から9時に集中している)。何故、京王線で、深夜に、女性専用車両なのか? 複々線化や高架化の推進、輸送力の増強、運賃の値下げ等々の成果を踏まえての、さらなる好感度UP大作戦。京王グループのキャッチフレーズは「今日もひとつ新しいこと」だ。株式市場も好感し、昨年4月に1株310円だった京王電鉄の株価は、現在700円前後まで上がっている。
写真原作者:日本大学4年 水野英恵
2001年7月3日(火)23時10分
京王線車内(明大前駅付近)にて撮影

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