3.セブンズハウスの顕彰性 ―旧帝大系の学士と野球をつなぐもの―

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 学士会館(1928年竣工。登録有形文化財)の前に「日本野球発祥の地」の碑(2003年建立)。
 学士とは大学の卒業生を言うはずですが、何故かこの学士会は、東大や京大など旧7帝大の卒業生や教員しか入会できない「選ばれし者たちのアカデミック・コミュニティ・クラブ」なのだそうで、「本物、上質、一流を伝える究極のエグゼクティブマガジン」と銘打つ『U7』誌を発行したりしています。会館内には結婚式場や会議室などのほか「セブンズハウス」という名のカフェバーもあったりします(笑)。約8万人の会員のうち半分程が東大出身者で占められているように、東大との関係が強いようで、東大は1885(M18)年に文京区本郷に移転するまでこの地にありました。だからここには、「東京大学発祥の地」の碑も建てられているのです。そこが何故「野球発祥の地」かって? 1872(M5)年に米国人教師が、ここで学生達に野球を教えたのがそもそもの始まりなんですって。
 でも、どうしてこうも顕彰好きなんでしょうね。
写真撮影者:日本大学4年 石田晴香
2006年7月22日(土)17時
学士会館(千代田区神田錦町3丁目)にて撮影

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