3.R25現象 ―東京で何故フリーペーパーが流行るの?―

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 東京で、発行部数20万部を越えるフリーペーパーが何紙・誌も出現している。2002年創刊のTOKYO HEADLINE(35万部)とメトロミニッツ(20万部)、2004年創刊のR25(60万部)。3紙・誌に共通しているのは都心部を中心とする鉄道/地下鉄の主要(乗降客数の多い)駅構内に専用ラックを常設して、読者にタダで持って行ってもらうという点である。
 写真は、新宿駅連絡通路でR25が次々と取られる様子を写したものである。表向きはM1世代と言われる25-34歳の男性を主要なターゲットとしているが、狙い通り女性も含めて既に幅広い固定読者を獲得している。東京で、何故かくも流行なのか?
 発行部数が多ければ多いほど、広告・宣伝料を沢山稼げる。各紙・誌は、東京にごまんといる新聞やTVや雑誌といった既存の広告媒体に引っかかりにくい層が、移動中に読み流しても「面白い」と感じるよう、視覚に訴える紙面作りに力を注ぐ。
 だから、東京のフリーペーパーは内容を軽ーくしながら、「進化」を遂げるのである。
<写真撮影者:社会学科4年 塚田紘子>
2005年9月9日(金)11時半頃
JR新宿駅西口地下連絡通路(新宿区西新宿1丁目)にて撮影

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