3.トイレから見る東京・丸の内 ―皇居だって射程距離!?―

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 ガラス越しに新丸の内ビル(正面)、日本生命丸の内ビル(右側の手前)、行幸通りが見渡せ、奥には皇居が臨む。2007年11月オープンのグラントウキョウノースタワー(43階建て)内に新装開業された、大丸東京店(B1から13階)12階の男子トイレである。 
 大丸は、東京駅利用者や周辺で働く「オトナ」を重点的なターゲットに据えており、12階は高級レストラン街となっている。10/2(土)・3(日)・8(金)・10(日)の夜に行ったゼミ調査によると、トイレ利用者101人のうちこの便器を使ったのは72人を数え(年齢を把握した62人の平均年齢は47.1歳)、61人は「開放感があっていい」「爽快だ」等と好感を示し、「ストレスも一緒に流せる」「世間を見下ろせる感じ」といった声も寄せられた。
 皇居までも視界に収め、見上げれば200mを越える超高層ビル、見下ろせば東京駅構内の忙しなく動く人々を「見晴らす」ことで、オトナ達の心は解放される。だからここは、“もうひとつの贅沢なひと時”(設計の基本コンセプト)を体感できる場となるのである。
写真撮影者:杉山彰(ゼミ生・日本大学4年杉山祐美の父親)
2010年8月5日(木)16時40分
大丸東京店12階(千代田区丸の内1丁目)にて撮影

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