16.東京都開放区大久保 ―国籍問わず、来るもの拒まず―

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 日本語と韓国語で書かれた看板。店先に群がる熟女達。2003年にNHKのBS放送で、2004年にはNHK総合放送で放映されたドラマ「冬のソナタ」をきっかけとした韓流ブームは、ここ大久保の美容室を韓流スターグッズ店に変える程の影響力だ。
 80年代後半以降、「国際人口移動」の波に乗って、世界中から多数の外国人が日本にやって来たが、大久保は韓国や中国をはじめとするアジア系外国人が集住する「マルチ・エスニックタウン」の代名詞となった。ところが近年、2002年の日韓共催W杯や韓流ブームによって大久保が「身近な韓国」として紹介され、突如多くの日本人が訪れるようになった。
 居住地として異国人を受け入れ続ける大久保が、今度は日本人の観光客を招き入れている。東京にも、大久保のようにどんな国籍の人でも包み込む「開かれたコミュニティ」「多文化共生のまち」が存在するのである。
<写真撮影者:社会学科4年 小澤一憲>
2005年4月1日15時頃
職安通り(新宿区大久保1丁目)にて撮影

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