9.アメ横のあまちゃん ―テレビ小説と現実とのギャップ―

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 JR線の高架と真ん中のビルにかけられた「アメ横」の看板下に、青色の横断幕が張られている。目を凝らして見ると「アメ横へ来てけろ」とある。それをカメラに収める男性もいる。2013年4月1日から9月28日まで放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』のロケ地になったことを機に、アメ横商店街連合会が、組織として初めて取り組んだPR戦略の一環として掲げたものだ。
 後藤ゼミが、9月14日(土)と24日(火)にこの通りに面する76店舗に聞き取り調査を行った結果、あまちゃんによる経済効果を「感じている」が36店、「感じていない」が47店と分かれた。連合会の広報担当者によると、来客数は確実に増加したというのだが・・・。
 そこにアメ横女学園があるわけはなく、アイドルや豪腕プロデューサーに会えるわけでもない。あまちゃんに引き寄せられて来街した人々にとって、叩き売りや威勢のいい客寄せをする店が多い現実のアメ横は全くの別世界。違った意味で、「じぇじぇじぇ!」だった。
写真撮影者:日本大学4年 泉佳輔
2013年7月25日(木)13時34分
上野アメヤ横丁商店街(東京都台東区上野4丁目7−78)にて撮影

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