4.東京の中心部に集中するアンテナショップ ―熊本館が銀座に立地する効果―

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 JR有楽町駅から徒歩5分、ソニービルの真横、2016年3月にオープンした東急プラザ銀座の真ん前という超一等地に、熊本県のアンテナショップ「銀座熊本館」はある。県の東京事務所にもなっている。館内には、くまモングッズや特産品が所狭しと並んでいる。
 2016年4月14日と16日に震度7の大地震に見舞われ、甚大な被害にあったこともあって、寄せ書きされた日の丸が掲げられ、募金箱も置かれていた。入ってくるのは、熊本県出身の東京在住者だけではない。私たちがインタビューした50人中、たまたま通りがかった人は34人を数えた。うち25人が「自分がここでお金を落とすことが、復興支援につながる」と答えた。偶然目に入って立ち寄った人が、支援までしてくれるのだ。
 ほとんどの都道府県が都内にアンテナショップを出しているが、最も集中しているのが銀座を含む有楽町駅・東京駅の周辺である。県の情報を幅広く発信しかつ必要な情報を収集するには、人通りが激しい東京の中心部が相応しい。ここに立地する効果は絶大である。
写真撮影者:(1)日本大学4年 岡野紗希 (2)日本大学4年 藤田龍
2016年7月2日(土)13時頃 
銀座熊本館(東京都中央区銀座5-3-16)にて撮影

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