20.吉祥寺協奏曲 ―井の頭公園とハモニカ横丁が生み出す音色―

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 昼下がりの吉祥寺の井の頭恩賜公園に、ブルースが響き渡る。3年間ここで歌い続けるBroom Duster-KANさん(1)は、老若男女、国籍を問わず人々の心を惹きつける。井の頭公園は、開放性が高く、自由に表現したいパフォーマーが沢山集まることで有名である。本来は禁止だが公園の活気を失いたくないと、公園側も黙認しているという。
 吉祥寺駅北口側には、戦後の闇市から発展してきたハモニカ横丁(2)がある。すれ違うのがやっとの狭い路地には、酒場や店が立ち並ぶ。12年間で100ある内の半数以上が入れ替わる激戦区で、客足と店舗の新規参入が絶えない。一見も常連も区別なくひしめき合い、客自らが席を作って、前の客が後ろの客に注文された酒を手渡すのは当たり前。このノスタルジックな空間は、よそ者でも容易に馴染む事ができる寛容なコミュニティだ。
 どんな人でもすんなり受け入れる懐の深さが根付いている吉祥寺。それぞれが共有空間の構成要素として交じり合う事で、吉祥寺にさらなる新しい音を鳴り響かせている。
写真撮影者:日本大学4年 高橋隆介
2006年7月15日(土)17時頃
井の頭恩賜公園(三鷹市井の頭4丁目)にて撮影
2006年7月15日(土)19時頃
ハモニカ横丁(武蔵野市吉祥寺本町1丁目)にて撮影
)にて撮影

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