3.靴の魔法

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  片足8万円のガラスの靴。この靴を履く女性をシンデレラに変える。片足をスタンドにちょこんと置いて電話をする少女。有名私立小学校の制服を身に纏い、革靴を履いている。靴にかけられた不思議な魔法。履く人も見る人をも惑わしてやまない。

朝日新聞ロゴリード画像.jpg Photo Story 2015年12月25日 「ぼくのシンデレラへ」
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  このガラスの靴、履けるんです――。東京・中野の住宅街。熱気がこもる工房で、透き通った輪郭がきらりと輝く。作るのは中村昌央さん(41)。「ハイヒールのシャープさを出しつつ、履ける形にしていくのが難しい」
  8年前に「ガラスの靴を」と注文を受けた。そのときは「作れない」と答えたが、徐々に職人魂に火が付く。せっかくなら履けるものをと、妻で「なかむら硝子(ガラス)工房」店長のえみさん(48)に履き心地を聞きながら、1千回以上試作した。片足約8万円。プロポーズや、結婚式でのサプライズなど、自分だけのシンデレラを喜ばせたいと、予約が絶えない。
(写真・文 関田航)
2015年12月25日 朝日新聞夕刊 1ページ 東京本社
Nマークリード画像.jpg 後藤ゼミナール 2002年 No.12 「東京型通学スタイル ―私も"越境"通学生!?―」
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  ここは新宿、大ターミナルの夕方5時。制服に身をつつみ、背負ったランドセルからは通 学定期券をぶら下げている少女。自分の住む市区町村外に"境界を越えて"通学する児童・生徒を「"越境"通 学生」と定義するなら、彼女もその1人に違いない。
  2000年の国勢調査によれば、東京都内にある小・中学校への通学者807,915人の内、"越境"通 学生は92,918人を数え、全体の11.5%にあたる。次に多い神奈川県は5.9%、全国平均に至っては1.8%。東京の数字の高さが浮き彫りになる。そして、"越境"通 学生の大半は、全国852校のうち229校が集中する(2000年の『学校基本調査報告』による)都内の私立小・中学校の児童・生徒なのだ。高まる私立志向、高度に発達した交通 機関、それらに裏打ちされた越境への心理的障壁の低さ。こうした要素が、東京における"越境"通 学生を実に10人に1人強の割合にまで高めさせている。
  一見寂しげに見える彼女、しかしデータの向こう側から友達の姿が見えてくる。
写真原作者:慶応大学3年 長田桂
2002年7月5日(金)午後5時頃
京王線・新宿駅構内にて撮影

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