13.市民ランナーの聖地 ―皇居で走るということ―

皇居ラン.jpg
 大手門交差点を過ぎたあたりの内堀通りの歩道を、カラフルなウエアで颯爽と駆け抜けるランナーたち。鉄塔の建つビルは東京消防庁。祝日の昼過ぎだというのに、多くのランナーが東京都心部で最も緑豊かな皇居の外周約5キロを反時計回りに走っている。
 後藤ゼミでは、東京への出張または旅行中に走っている人を探したところ、ランナー214人中6人が該当し、大阪・福岡・兵庫・富山からの出張者5人とイギリスからの旅行者1人にインタビューすることができた。「地元とは違う、高層ビルに囲まれ、自然も豊かな景観の中を走るのは快感」「日本一ランナーが多い皇居の回りを走ることは、ランナーなら誰もが一度は夢見る」などという声が寄せられた。
 東京のど真ん中で、信号も高低差もなく、環境も警備も整っており、1周5キロと程良い距離を多くのランナーと一緒に、早朝でも夜遅くでも走ることができる。そして、何と言っても皇居。市民ランナーにとって、ここは吸引力の強い“開かれた”聖地なのである。
写真撮影者:日本大学2年 佐野風花
2013年4月29日(月)13時頃
大手門交差点付近(東京都千代田区大手町1丁目1)にて撮影

地図


大きな地図で見る

プロジェクト