7.OH!弁当の裏事情 ―「東京」という土壌に育まれて―

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 2001年7月17日、JR東日本の子会社「日本レストランエンタープライズ」が、米国産の有機認証米(改正JAS法に基づく)やナチュラル栽培・肥育の野菜や肉を使った格安輸入弁当「O-bento」(Oはorganic=有機にもかけている)の販売を始めた。写真の上野駅や東京駅を始めとする首都圏26駅で売られている。この弁当、販売開始前後は、米の減反(生産調整)を強いられている農業団体や自民党の農林族議員から猛反発を受け、波紋を呼んだ。現在の1日の売上は全体で約5千食、安全性へのこだわりと手頃な値段(大サイズ600円、小サイズ330円)がうけ、駅弁の中では1,2を争う人気商品となっている。
 大都市「東京」は多様性を受け入れる土壌が豊か。第1次産業の従事者もごくごく僅かで、農業に対する関心も薄い。「東京人」にとっては、良きにつけ悪しきにつけ、うまくて安くて安全なら、外国産であろうがなかろうが関係ないのである。
写真原作者:日本大学4年 鳥海藍子
2001年7月19日(木)午前9時
JR上野駅構内(台東区上野)にて撮影

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