1997年 ポケモン騒動

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TVアニメーションシリーズ「ポケットモンスター」は1997年から放送が開始された。その前年にはゲームソフト「ポケットモンスター」が売り出されており、小学生を中心に口コミで伝わり、ゲーム+アニメ+キャラクターが混然となった大ブームとなる。ゲームメーカーのアンケート調査によれば、小学生の好きなキャラクターの第1位に「ポケモン」がランクされている。男女ともに27%の支持率に達し断トツだ。「ポケモン」のゲームソフト累積売上げは全世界で1億8千万本となり、「マリオシリーズ」に次いで第2位の位置を占めている。ポケモンの特徴にはキャラクターが大量にいることがあげられる。これはゲームの性格が通信しながら互いに収集し育成し対戦し、交換するというロールプレイングゲームにあることに起因する。黄色い「ピカチュウ」が最も人気があるが、他に500匹にのぼる色とりどりのキャラクターが「ポケモン図鑑」にはいる。ゲームが「赤」と「緑」に区分されているのはそのためだ。キャラクター展開としては、飛行機・電車などにラッピングが毎年行われている。国際的にもゲーム+アニメ+キャラクターのビジネス展開が行われ、日本が誇るキャラクターフランチャイズの成功例としてしばしば取り上げられている。だがヒットした年、1997年12月16日放送のなかで激しく点滅するシーンを見た子供たち、全国で約500人が突然、けいれんする症状を見せる事件が発生する。専門家の分析で病状は光過敏性発作と呼ばれ、画面が点滅するストロボ効果によって生じることが明らかにされた。ポケモンショックがきっかけでこうした発作を未然に防止するためのガイドラインが策定されている。

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